一匹に、一つだけ。
エイの背中の中心に、光を感知するための小さな器官がある。
その部分だけ、鱗の並びが渦を巻くように輝く。
これが「スターマーク」一匹に一つしか現れない、天然の証。
同じ配置は、二つとない。
あなたの手にする一枚は、世界に一枚だけの革。
『革のいいところは、未来も過去も思える』
むかしの私は、合皮を買ってはダメにしてしまうことを繰り返していました。
安く買えて、すぐ手に入る。でもすぐに傷み、すぐに捨てることになる。
そんな消費のしかたに、どこかで違和感を持っていたのだと思います。
本革には「これから育っていく」という未来があり、
「ここまで使い込まれてきた」という過去がある。
その両方を思わせてくれるところが、私は好きです。
そして数ある革の中でも、ガルーシャには他にはない物語がありました。
数千年、愛されてきた革
エジプト:ファラオの墓に納められた、「永遠の象徴」
フランス:王室のお墨付きを受けた、宝石のような革
日本:刀の鞘に使われた、武士の美意識
エジプトでは数千年前から珍重され、フランスでは18世紀、革職人ジャン・クロード・ガルーシャが
王や貴族に宝石箱を献上したことから、彼の名前がこの革の呼び名になりました。
日本でも古くから「エイ革」として知られ、その硬さと美しさから刀剣の装飾に使われてきた歴史があります。
海を越え、時代を越えて、人々を魅了し続けてきた革。
それがガルーシャです。
「牛は30年、エイは100年」
そう語り継がれるほど、ガルーシャは丈夫です。
表面の粒は「循鱗(じゅんりん)」と呼ばれ、私たちの歯と同じリン酸カルシウムでできて
います。
だからこそ、傷にも強く、日常使いでも型崩れしにくい。
何百万粒という鱗が、幾千の時をかけて磨かれ、宝石のような艶へと変わっていく
使うほどに美しさを増す、数少ない革のひとつです。
一枚に仕上げるまでの、途方もない手間
◆ 硬さと柔らかさを両立させる、特殊な「なめし」
硬い粒構造を保ったまま柔軟性を持たせるのは、革職人にとって至難の業。
ガチガチに硬いだけでは実用に耐えず、かといって柔らかくしすぎればガルーシャらしい表情が失わ
れてしまう。
その絶妙なバランスを見極める技術が必要になります。
◆ 研磨で変わる、顔
粒のまま。50%研磨。100%研磨。
同じ革でも、削り方ひとつでまったく違う表情になります。
EMMAAURAは、この研磨に強くこだわりました。
立体感を残しながらスターマークを美しく輝かせるため、私たちはあえて「50%研磨」を選んでいま
す。
削りすぎず、削らなすぎず。
一番この革が美しく見える塩梅を、何度も試作を重ねて見つけました。
◆ 色ムラを見極める、熟練の目
粒の凸凹を均一に染めるのは、牛革以上に難しい作業です。
わずかな色ムラも逃さない、熟練された職人の目が必要不可欠。
この工程を任せられる職人は、決して多くありません。
「海の宝石」であり、「幸運の証」
ガルーシャは古くから「海の宝石」と呼ばれ、幸運を呼ぶ証として愛されてきました。
その中心に浮かぶスターマークは、「持つ人を守る」とも信じられてきた特別な部分。
一匹にひとつ。その革だけが持つ、唯一無二の印です。
流行に左右されない、静かな強さ。
派手さではなく、そんな革を私たちは選びました。
つくりへのこだわり
表面はガルーシャ、内部はシボレザー牛革。異なる質感を組み合わせることで、見た目の高級感
と使い心地の両方を叶えています
コインケースを財布の中心に据え、お札もカードもそれぞれ独立した収納に
カードポケットは合計4つ、お札入れは2箇所。日常づかいに必要な機能を過不足なく
他にはない、丸みを帯びた独自のフォルム。量産品にはできない、一点ずつ丁寧な仕立て
なぜこの価格なのか
一匹からしか取れないガルーシャは、大量生産ができません。
仕入れ、なめし、研磨、染色、縫製⸺どの工程にも職人の手と時間がかかっています。
量産できないからこそ、市場に出回るガルーシャ製品の多くは高価格帯で取引されています。
その中でEMMAAURAは、「一匹に一つだけの奇跡」を、できるだけ多くの方に届けたいという想い
で価格を設定しました。
派手な広告や過剰な包装にコストをかけるのではなく、素材と職人技そのものに向き合う。
それが、EMMAAURAのものづくりです。
よくあるご質問
Q. お手入れは必要ですか?
ガルーシャは非常に丈夫な革のため、特別なお手入れは基本的に不要です。乾いた布で軽く拭き取る
程度で、美しい状態を保てます。
Q. 経年変化はありますか?
牛革ほど大きな表情の変化はありませんが、使い込むほどに艶が増していくのがガルーシャの魅力で
す。「使うほど美しくなる」革を、ぜひ育てるようにお使いください。
Q. どんな方におすすめですか?
「他の人と被らないものが欲しい」「長く使える上質な一点物を持ちたい」という方に、特におすす
めです。量産品にはない存在感を、日常に。
一匹に、一つだけ。その革を、あなたの手に。
世界に同じものが二つとない、スターマークを持つ財布。
数千年の歴史と、職人の手仕事が交わって生まれた一枚を、ぜひ手に取ってみてください。